なんてこともない出逢いも、角度を変えると、「おっ」となる。

出逢いから、すべてが動きだす。

 2020年の年賀状に、こんなことを書きました。
「すべてのことは、出逢いから動きだすことが、分かってきました」
そして、「美しい貌に出逢いたい」と。
 2021年の年賀状には、こんなことを書きました。
「なるほどネ」「これは面白い」「ニンマリ」と、三拍子が揃ったとき、目の前の扉がちょっと開いた感じがします。美しいって、現状から別次元にストンッと落ちた感じかもしれません。と。
 2022年の年賀状に、こんなことも書きました。
ある出逢いのとき、10秒あったとする。最初の2秒で間合いを計り、次の1秒で心が動く、残りの7秒で心を鎮め、その出逢いに礼を尽くす。一閃残心と命名する・・・と。

このところ、3年間くらい、出逢いが大切なんだよナーと、考えています。

艶気のある生き方をしたい。

 ある出逢いが、あった時、ふとした角度から心が動き、想像力とか連想力とかが動き始めるようです。もっと詳しく、頭の中を説明すると、あるモノやコトやヒトに出逢ったとき、
⚫︎・・・といえば、と、ステレオタイプ( 典型 )でものごとを考え、次に
⚫︎・・・とはつまり、と、プロトタイプ( 類型 )を考えることで連想の幅を拡げていくようです。それだけでは収まらず最後に、
⚫︎・・・とはそもそも、と、アーキタイプ( 原型 )を掘り下げることで、アタマのモヤモヤが晴れていくようです。

 2021年の手帳に、こんなことも書いていました。
「艶気ってなんだろうか、考えてみた。
姿・形・色・音などが整っていて、鮮やかで快く感じられる様を【 美しさ 】と言う。その側で、【 透明な秘密 】を瞬間、見てしまうことがある。
それが【 艶気 】であろうと自分勝手に決めた。
2021年、艶気のある刻に出逢いたい」

2022年を、面白く生きるために。

 2021年1月からの出逢いを振りかえってみます。まずはコトとの出会いから。
日デの卒業式・入学式に出席させていただきました。コロナ禍での式でしたので、学生さん、ご父兄には想い出に残るものになったはずですので、嬉しい限りですが、村中個人としては、授業で接していない方々ですので、感慨の度合いが薄く感じました。心が動くことから何かが始まることを考えると、実際に接することで五感が反響し始めるのでしょうから同じ場に存在することの大切さを痛切に感じました。( 2020年度より、教えることはしなくなりましたので、学生さんに対する心の動きも鈍くなったようです )。
 
 次にモノとの出逢いです。私は年間に書籍を120冊くらい読むのですが、去年は90冊にも届きませんでした。ある企画に時間をとられ、本を読む時間を削られたようです。本からは、いろんな方々やモノ・コトに出逢えます。松岡正剛さんの編集工学理論に心が動きました。

疑う▷思いを巡らす▷考える▷思いつく▷トライする▷実現する

一番、興奮できるのはヒトとの出逢いです。たくさんの人々と出逢いましたが、ある方との30年ぶりの再会がありました。さまざまなホテルの社長を歴任されたKさんと出逢えたことです。私と同学年なのですが、少しも錆びていず、精力的にプロデューサー業務 ( 企画して、実現する作業です )を、こなしています。40歳の頃に出逢ったとき、ピンとくるものはあったのですが、相変わらず、世間を面白がって生きている。類は友を呼ぶと言うのでしょうかね。
 
株式会社元〇〇という会社をつくれば面白いねーと、Kさんと話しています。元社長、元学校経営、元女優、元絵描き、元落語家、元編集長、元ダンサー、元心理学者、元・・・と、そのジャンルで矜持を持っていた人たちが集まり、名刺の名前の肩書きにつけるのです。ついこの間まで、大活躍していた連中が好き勝手に、得意な何かを活かして動けば、日本も面白くなりそうですね。

 と、いうことで、2022年版会長だよりは、月々、出逢ったヒト・コト・モノを紹介していく予定です。皆さんの何かの足しになればと思います。

 2021年の手帳に書いてあった小唄に、こんなものもありました。
♪50・60は花ならつぼみ。70・80は働き盛り。90になったと迎えにきたら、今は留守だと言えばいい。100になったとまた来たら、耳が遠くて聞こえない。♪

さて今年は、新しい手帳に何を書き加えていくのでしようか。

<校友会 SO-ZO-NE 会長 村中 凱>