何故?って考えると、梅雨空も晴れてくる。

2年振りに、校友会役員が集まりました。

 6月10日、校友会の役員会議を開くことができました。
2021年度の事業報告や収支報告などを済ませ、22年度の事業予定等を決めました。コロナ禍のために2年振りの会議になりました。
 秋には例年ですと学院祭が行われ、それにあわせて、校友会員のための同窓会が開かれていたのですが、これも開くことができず皆さんには、申し訳ない年度が続いたと、残念に思っています。

 今年度は、大丈夫だろうということで、同時開催の校友会作品展のことについても話し合いがもたれました。一つのテーマを決め、その作品を募集するのですが、これがなかなか面白いものが集まり、同窓会のとき、一等賞、二等賞などが発表され、同窓会の目玉催事にもなっています。
 テーマが決まり次第、皆様にはお知らせします。制作の方、よろしくお願いします。日頃は、縛りのきつい仕事が多いと思いますが、そのウップンを晴らしてください。

 会議の後、役員の皆さんと2年振りの「ちょっと一杯」を楽しみました。

文化を育てる組織は、どこか魅力的です。

 酒飲みの自己弁護ではないのですが、やはりヒトは会って直接、いろいろなことを提供し合うことが大切だな~と感じています。
 久しぶりに会う方も多く、会って話をすることの面白さを再確認したような夜でした。それに、学校内での会議よりも、充実した意見が飛び交っていたのも事実です。当然ですよね。酒は会話の潤滑油ですから。

 その夜、サントリーの会社のことが話題になりました。ずっと昔、サントリーの社員であった開高 健さんが芥川賞をとり、その5年後、山口 瞳さんが直木賞をとり、わたしたち広告制作者なら誰でも知っているサン・アドという会社ができ、そうそうたるメンバーが戦後の広告界を牽引してくださった。
 サントリーって、酒を売りながら文化にも貢献している素晴らしい会社だなーと、感じています。

「やってみなはれ   みとくんなはれ」を山口  瞳さんと開高  健さんで共著、「琥珀の夢」上下巻を伊集院  静さんで、サントリーのできるまでを追っかけています。伊集院  静さんは直木賞作家で、私は、いろいろなことを決めなければいけない時は、彼ならどう動くだろう?と参考にさせてもらっています。

 歯痒いのは、私より3歳も後輩なのに、いろんな面で負けているところです。

本は、森羅万象の道案内人かもしれない。

 先のメルマガにも書きましたが、歳のせいか、ひとつのことに集中できる時間が1時間と、もたないんですね。だから眠る時を除いて、30分から1時間でいろんな時に本を読み、気分を変えています。年間100冊くらいのペースで、わき道、寄り道を楽しんでいます。

 ▪️編集者マグナ・カルタ九章
⚫︎読め  ⚫︎耳をたてろ  ⚫︎眼を開いたまま眠れ  ⚫︎右足で一歩一歩 歩きつつ、左足で跳べ  ⚫︎トラブルを歓迎しろ  ⚫︎遊べ  ⚫︎飲め  ⚫︎抱け、抱かれろ  ⚫︎森羅万象に多情多恨たれ  ・補選一つ、女に泣かされろ。開高さんがサントリーに残した九章だそうです。開高さんのお仲間の菊谷匡祐さんからは、仕事も含め、いろんな話を伺いました。

 私はいま、山口瞳さんの「酒飲みの自己弁護」を開いています。山口さんの飾りを削いだ文章に惚れ、その中で、山藤章二さんのイラストに見惚れています。線や文字が色っぽい。その上、山口さんの文章に対しての挿絵なのに、ご自分の考え方で、文から30°くらいわざと外して、ひと味違う絵をつくっていらっしゃる。さすが、時代を切り取る巨匠です。

 本との出逢いは、惚れる感覚を呼び戻してくれたり、惚れるとは何かを教えてくれる、自分で選ぶことの出来る先生とも言えそうですね。

 森羅万象に多情多恨たれを合言葉に、スケベーに梅雨空を楽しもうと思います。あっ、そういえば、色っぽいからの連想もあるのですが、雨の日には、ある、あの意識が昂ぶるとおっしゃっていた方を思い出しました。
お元気ですか・・・。

<校友会 SO-ZO-NE 会長 村中 凱>