「つくる」って、日常に刺激をくれる。

学園祭も無事終わり、校友会のメンバーも「渋谷って何だ?」  
と、いうテーマで作品を展示しました。その時、モノを「つくる」  
過程で感じたことを書いてみます。  

「作る」はおもに規模の小さいものや、抽象的なものをこしらえる。  
新しいものを生み出す。などの時に使い、「造る」はおもに、規模の  
大きいもので、具体的なものをこしらえる。「創る」は新しいものを  
生み出す。初めて作り出す。のように、同じ「つくる」でも少し使い  
方が違うようです。が、いずれにしても「つくる」って自分の内部に  
あるものを外に出す行為ではないのでしょうか。  

だからかもしれませんが、モノをつくっている最中に、なんとも言えな  
い、もどかしさや恥ずかしさを感じたり、逆に自意識過剰と思えるほど  
に、「どうだ ! 見てみろ ! 」の繰り返しがやってくる時があります。  
だから、「つくる」ということは、自分の内部にマグマのように溜った  
何かの塊を外に出し、世の中に対して、自分を問い直す行為ではないの   
でしょうか。  

ならば、「つくる」という行為を楽しみ、その先に来るものが世間の  
役に立てば良い。せっかく、何かを「つくる」ということをやらせて  
もらっているのですから、まずは自分が楽しくなければ面白くないの  
では・・・と、このところ思っています。  
その出来、不出来を楽しみ修正を加えることがモノをつくる原動力に  
なっているのに違いありません。  

・・・とは、言いながら、自分が好きで得意としているジャンルの  
モノづくりほど、簡単に楽しむことが出来たためしがないのですが。  

季節も良くなりました。何かをつくって世の中に晒してみると、反省と  
喜びが同時にやって来て、面白い時間が過ごせるようですよ。  

<校友会 SO-ZO-NE 会長 村中 凱>