WHY?って考えると、頭の体操になりますね。
コロナの影響もあるのでしょう、時間が出来たため、この4ヶ月間、いろいろなことを試してきましたが、その中のひとつ、アイディアの出し方や、文章の書き方の効果的な方法を自分なりに考えてみました。
中国の言い伝えに、「文章を考える時、アイディアを考える時は、馬上、枕上、厠上」というのがあるそうです。
馬に乗っている時、寝床に入っている時、便所に入っている時に考え事がはかどるようです。
何故この3つがいいのかを考えてみましたら、3つともに、ある目的に向かって進んでいる最中なんですね。第一目的は達成中である。そこで、少し余裕を持って、他の方面に頭を少し動かしてみようという脳みその余白部分を使えるからではないのでしょうか。
私の場合は、枕上、厠上はあまり効果が表れていませんが、馬上はいい手段であることを見つけました。世田谷から渋谷までバスで通う40分間が、この馬上にあたります。第一目的の渋谷への移動は、確実に実行されている訳ですから、脳みそに余裕が生まれ、アイディアを考えたりする余裕脳が、働きやすい状態になるようです。
それともうひとつ、見つけたのですが、絵を描いているときのジョボジョボの絵の具を乾かす時間が、ものによっては、30分〜60分くらい必要になります。その時がチャンスなんですね。バス中と同じ効果で目的に向かって絵の具は着々と、不思議で面白いシミを作っている訳ですから、脳みそが考え事に対応していける状態になっているんでしょうね。
おまけにもうひとつ、嗅覚への刺激で脳みそを非日常へ移動させてやることにも取り組んでいます。これは今のところ未だ未完成で、午後5時頃にあるオードトワレをシュッとひと吹きすると、一瞬、外に遊びにいきたくなり困ったことでもあるのですが、一寸落ち着くと、目の前の妄想ごとに集中できる様に訓練中です。
実は、この文章も絵の具のジョボジョボを乾かす時間に、書いています。自粛要請も、徐々に明けてきましたので、世間のお役に立ち、自分も納得できる動きを再開したいと思っています。皆さんも、この時間が、「ニンマリ」、「なるほどね」、「これは面白い」と思えるような過ごし方になるといいですね。
村中 凱