なぜ?ナルホド!がセットになると、毎日が面白い。
頭の体操をするために、朝の3時間を使うようにしています。
すると、昨夜まで解決していなかった大小とりまぜての未解決の要素が
スルスルッとほどけてくることが、あることに気づきました。
夜、眠ることで頭の中が整理されて朝になると、「ナーンダ、こんなこと
だったのか・・・」と、問題が解決されることになるようです。時々ですが。
2020年の2月に卒業審査に立会い、4月からは毎週、定期的に教壇に立つ
ことがなくなりました。世の中で言うところの定年ですね。
45年近くも学生の皆さんと接してきた訳ですから、急に毎日が変わり、当初
は、戸惑いもあったのですが、4月の末になり、あることに気がつきました。
「あれー?今まで、間違った教えかたをしていたのではないだろうか?」
と、いうことです。間違いというより、不足部分が見つかりました。
これまでの45年間は、毎週、授業があり、目の前の授業をどれだけ充実させ
られるか?を問い直す毎日でした。目の前のことに一生懸命になりすぎて
いたのかもしれません。
2020年4月からは、まあ、コロナのせいもあり、入学式もできない有様です
から、時間に少し余裕ができました。と、そこで、こんなことが頭に浮かん
できました。「なぜ?デザインって、教えなければいけないのか?」ってこ
とです。すると、なぜ?が、芋づる式に出て来ました。
⚫︎なぜ? 人類は発展してきたのか?
⚫︎なぜ? 編集に想像力が必要なのか?
⚫︎なぜ? 何のために創造力を働かせるのか?
⚫︎なぜ? 知的活動・編集には、企画・具現・展開と3段階あるのか?
⚫︎なぜ? デザインには目的が必要なのか?
などなど、なぜ?がボロボロ出て来て、それにBECAUSE !で答え、次に
HOW? WHAT?を答えていくと、デザインって、こういうことだったの
か〜と、モヤモヤしていたものが、とれてきたようです。
毎日、忙しく目の前のことを処理していくことも必要ですが、「45年間、
デザインを教えてきたけど、なぜ?デザインって教えなければいけないの?」
と、問い直してみたら、デザインの根元みたいなものが、見えてきました。
普段の立ち位置より、すこし視点を変えて、モノゴトを捉えてみると面白
い角度からモノが見えてくるみたい。ですよ。
アイデアを出すひとつの例として、ある〇〇について、
▪️〇〇と言えば・・・ ▪️〇〇とはつまり・・・▪️〇〇とはそもそも・・・
と、典型、類型、原型を考えてみると思考の幅が広がるようです。
校友会の「大人を学ぶ学校」で、こんな話なんかしてみたいですね。
<校友会 SO-ZO-NE 会長 村中 凱>