ニンマリ・なるほどネ・これは面白い。 魔法の合図です。
関係を発見すると、解決が見えてくる。
何か、面白いことが始まりそうな4月が始まりました。4月10日には、日デの入学式があり、14日には、新一年生のグラフィック系の方々を相手に、ちょっと喋らなければいけません。去年のこの時季にも、「この2年間を面白くするために」というテーマで喋ってはいるのですが、今年はもっと、伝えておきたいことが増えてきました。
ちょっと、大袈裟なものの言い方かもしれませんが、人間は欲の満足のために生きているのではないかと思っています。欲とは、・不満・不足・不安・疑問の解消であり、・欲望・願望・理想の実現と言い換えてもいいのですが、これらのために、想像力を使い、やるべきことの関係性の発見をして、新しい組み合わせをつくり、編集をする生き物・・・と語る予定です。
ココロの中を表に現すことが表現。
この4月から2年生になる学生さんには、春と夏にちょっとした授業をさせてもらったのですが、どうも彼らの一年時末の進級審査の作品を見て感じることは、「何かが足りてないなー」の不満が残っていました。
表現とは、自分の感情や思想・意思などを形として残したり、態度や言葉で示したりすること。と、辞書などには載っています。簡単にいうと、ココロの中のことを・カタチ・イロ・シツカンを使い表現すること。と言えそうです。。
表現者の一翼を担っているデザイナーさんなのに、何が足りないんだろうと考えてみた結果、「ココロの中に欲がないのではないか・・・」「こうしたいという方向性が定まらないまま、課題だからやらなくっちゃ・・」の感じで、処理をしていそうだなーと、結論付けました。
面白いって、目の前がハッとする様。
今年の第一回目の授業では、デザイナーになるために勉強するのではなく、「表現者になって、問題を解決する人になろうよ」と喋ろうと思います。表現者って、ココロの中に欲のカタマリをゴロゴロと、フツフツと育てなければいけません。そして、これを外に表した時には、みんなが喜んでくれたり、楽しんでくれたり、嬉しがってくれるんだろうナ~と妄想しなければいけません。そして、自分も面白く楽しくなればいいんだよ・・・の結果、問題解決してるんだから・・・の順番です。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」と、あのアインシュタインが言っています。この言葉を引用しながら、「世間一般の考え方は、そうかもしれないけれど、こんな考えがあったらもっと面白くなるんじゃないか・・・」と想像力を逞しくすると、ココロの中がゴロゴロ、フツフツになり、表現することが楽しくなるヨ~と喋ろうと思っています。
そして、彼らが、ニンマリ、なるほどね、これは面白いと感じてくれれば、2年間が面白くなるはずですから。
<校友会 SO-ZO-NE 会長 村中 凱>