インテリアデザイン科フィールドワーク授業で「東京江戸たてもの園」を見学

【授業情報】  
インテリアデザイン科フィールドワーク授業の恒例、日本の近代空間の変化を知るために、武蔵小金井にある「東京江戸たてもの園」に行きました。  
江戸時代中期に作られた農家では、土間と少し高くなった板の間の違い、座敷の格の違いなどを学びました。  
三井財閥の住居では、たたみの部屋にジュータンが敷かれ、ダイニングテーブルを設け、西欧的な生活と、日本の伝統空間とを調和させようと苦心している感じが読み取れます。とはいえ、外観は伝統的な日本家屋。窓を開け放てば、室内と庭が一体化するとても日本的な空間です。ドイツ人建築家により明治後期にまとめられた西洋館では、窓の形が全く日本のものと違い、幅が狭く、外の眺めが気にされていません。  
皆が感動したのが建築家 前川國男さんの自邸。天井が高く、広がりがある空間に魅力を感じ、なんとなく皆ウキウキ。外観もとてもすっきりと美しい。  
日本建築の特徴を一番感じられたのが、高橋是清邸2階の和室です。障子を開ければ、外の緑が直ぐ感じられる近さにあり、静寂な空間です。  
銭湯が初めてなのは留学生だけではありません。日本の学生も、温泉以外大きな風呂には入ったことが無いということ。広く男湯女湯をまたいでかかっている天井に興味津々!  
授業の一環ですが、遠足のような遠出で、みな半日、武蔵野の緑に包まれた公園を楽しみました。