連想・妄想・想像することは、ヒトの最高の遊び道具。
目的とか目標が決まるとヒトは動き始める。
あの暑い夏がやっと終わり、サボっていた頭を動かす訓練をするにはいい季節がやってきたようです。先日、こんなことがありました。
75歳以上の後期高齢者は運転免許証の更新のために事前に認知症の検査と運転技能講習を受けなければいけないことが義務づけられています。3年前にその認知症の検査で散々な目に会いました。16点の絵を見せられ10分後くらいに、さっき見た絵は何がありましたか?を答える検査があります。
仕事柄、絵の記憶等には自信があったのですが、これが思い出せず6点くらいしか答えることができませんでした。次に簡単なヒントをもらうと、やっと13点くらいは答えることができたのですが、その検査を10/3に受けることになりました。
今年はヒントなしでも16点、すべて答えてやる!と決めました。
どんな関係にしたいか?を決めると、その組み合わせ方が見えてくる。
YouTubeなんかで調べると認知症検査にはこんな絵が出されるョとか、その対策には、こういう覚え方をすればいいとかの傾向と対策方法もたくさん投稿されています。
が、今年はパーフェクトにヒントなしで100点満点を取ってやろうと決めた私は少々焦りました。出題される絵にはABCDと4グループあり、そのひとつのグループに16点の絵がある仕組みです。試験当日にどのグループが出るのかは決まるため、こちらとしては4グループ × 16点で64点の絵を覚えておく必要があります。
もし、その試験で最優秀者を表彰してくれるとしたら( そんなことは、ありませんが・・)受験者が驚くくらいの一等賞を取ってやろうと決めました。「なぜ?そんなに早く、完璧に答えられるの?」と不思議がられる立場になってみようと決めました。デザイナーとしての安い遊びゴコロが疼いたとも言えそうです。
目的に向かっていると、充実感を感じられる。
YouTubeの傾向と対策を調べても自分にピッタリの覚え方がありません。・・となると、完璧な100点満点を取るには、「どんな覚え方があるんだ?」と、頭が動きはじめます。他の人の覚え方は参考にはしましたが、自分が納得できる覚え方をいろいろ試し、修正し、理想形に近づいていきます。
「人間は目標を追い求める生きものだ」と古代ギリシャの哲学者アリストテレスも言ってますが、まさに自分も、そんな動きをしていたように後になって感じました。
より速く、より確実に絵を思い出すにはどうすればいいんだ?と頭を動かしている時間は快感にも似たものも感じられました。その上、達成感も感じられ報酬系のドーパミンが放出されてもきます。
そんな時間に刺激され、私は今、誰でもがすぐに「ナルホド・・」「これは楽チンだ」「そうかもしれない・・」と思えるようなデザイン発想の仕組みを開発中です。これは、1995年頃よりネット社会になり、発想法も「変わってきたなー」と感じてきたのが原因ですが。この件は後日。
<校友会 SO-ZO-NE 会長 村中 凱>