末次監督の「ハルカの陶」を見てきました。

末次監督の経歴、陶芸の映画、小劇場での公開ということで、備前焼を地味に紹介するPVに近い作品ではないかという先入観がありましたが見事に裏切られました。映画が進行するのに合わせてぐいぐいと引き込まれ、しっかりと感動させられました。

土と炎、そして人。この3つのテーマが終始、美しい映像と役者の演技やセリフから滲み出ていて、炎がアップで映し出されたときには本当に熱さを感じてしまいました。いろいろな要素がちりばめられていて、それでも決して押し付けがましくなく、自然に備前焼の魅力が伝わってきました。

OLがいきなり備前焼の作家に弟子入りというやや無理がある設定も、「あな番」のイメージが強い奈緒さんの演技が最終的には振り切ってくれました。

とにかく楽しめたということを実感した映画でした。ぜひ、続編が見たいですね。

余談ですが、備前焼の作家の方々は本当に女性好きなのか、映画のなかで脚色されているのか、ここは監督に聞いてみたいですね。

さて、ビールを飲むための備前焼を手に入れなければ。

「ハルカの陶」の公式サイトはこちら